专利摘要:
メモリセルを開示する。メモリセルは、第1ワイヤ状チャネル構造と、第1ワイヤ状チャネル構造の外周面を囲む電荷トラップ構造を備え、電荷トラップ構造は、2つの電荷トラップ部分構造を有する。各電荷トラップ部分構造は、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている。メモリセルの製造方法も開示する。A
公开号:JP2011507230A
申请号:JP2010536891
申请日:2007-12-07
公开日:2011-03-03
发明作者:シング、ナバブ;フー、ジア;ユー、ミンビン;チャン、パトリック ロー、グオ
申请人:エージェンシー フォー サイエンス,テクノロジー アンド リサーチ;
IPC主号:H01L29-792
专利说明:

[0001] 本発明は、メモリセルおよびその製造方法に関する。]
背景技術

[0002] 従来のNAND型不揮発性フラッシュメモリデバイスを50nm以下に縮小するには、浮遊ゲート静電容量結合効率、データの保持および信頼性の損失などの要素による制限がある。]
[0003] SONOS(silicon−oxide−nitride−oxide−silicon)構造は、静電容量結合の課題に対する耐性およびゲートスタックの薄さから利用される。一方で、FinFET(fin structure field effect transistors)構造は、短チャネル体において優れた静電制御を備える。]
[0004] 例えば、従来の半導体デバイスは、シリコン基板の実装表面上に形成された一対のナノワイヤチャネル構造を有し、両ナノワイヤは、実装表面上で横方向に離間する。ゲート領域は、実装表面の上方、およびシリコン基板の実装表面上のナノワイヤの一部に隣接したナノワイヤの露出表面の周りに形成されている。]
[0005] しかしながら、公知の半導体デバイスでは、ナノワイヤがシリコン基板の実装表面上で大きな表面積を占める。さらには、プログラミング/消去速度が速く、大きなメモリウィンドウ、および安定したデータ保持性能を有するメモリデバイスを提供することが望ましい。]
課題を解決するための手段

[0006] 本発明のある実施形態に係るメモリセルは、第1ワイヤ状チャネル構造と、第1ワイヤ状チャネル構造の外周面を囲む電荷トラップ構造とを備え、電荷トラップ構造は、2つの電荷トラップ部分構造を有し、各々の電荷トラップ部分構造は、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている。]
[0007] 本発明のある実施形態に係るメモリセルの形成方法は、第1ワイヤ状チャネル構造を形成する段階と、第1ワイヤ状チャネル構造の外周面を囲む電荷トラップ構造を形成する段階とを備え、電荷トラップ構造は2つの電荷トラップ部分構造を有し、各々の電荷トラップ部分構造は電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている。]
[0008] 本発明のある実施形態に係るメモリセルの形成方法は、単一導電層から第1ワイヤ状チャネル構造および第2ワイヤ状チャネル構造を形成する段階と、第1ワイヤ状チャネル構造の外周面および第2ワイヤ状チャネル構造の外周面にゲート領域を形成する段階とを備え、ゲート領域の実装表面から第2ワイヤ状チャネル構造までの距離は、ゲート領域の実装表面から第1ワイヤ状チャネル構造までの距離よりも長い。]
図面の簡単な説明

[0009] 以下の図面においては、異なる図であっても、同じ参照文字は概して同じ部材を示す。図面は必ずしも原寸に比例しておらず、概して、本発明の本質を図解することに重点が置かれている。以下では、図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。図面は次の通りである。]
[0010] 本発明のある実施形態によって作成されたメモリセルの一部の断面図を示す。]
[0011] 本発明のある実施形態によって作成されたメモリセルの一部の断面図を示す。]
[0012] 本発明のある実施形態によって作成されたメモリセルの一部の断面図を示す。]
[0013] 本発明のある実施形態によって作成されたメモリセルの一部の断面図を示す。]
[0014] 円状チャネル構造の断面図を示す。]
[0015] 本発明のある実施形態によって作成されたメモリセルの構造の斜視図を示す。]
[0016] 本発明のある実施形態によるメモリセルの製造における1段階を示す。
本発明のある実施形態によるメモリセルの製造における1段階を示す。
本発明のある実施形態によるメモリセルの製造における1段階を示す。
本発明のある実施形態によるメモリセルの製造における1段階を示す。
本発明のある実施形態によるメモリセルの製造における1段階を示す。
本発明のある実施形態によるメモリセルの製造における1段階を示す。]
[0017] 製造プロセスのフローチャート図を示す。]
[0018] 製造プロセスのフローチャート図を示す。]
[0019] 製造プロセスのフローチャート図を示す。]
[0020] シリコン窒化(Si3N4)層の表面積1X1μm2上に形成されたナノ結晶のAFM(原子力間顕微鏡)画像を示す。]
[0021] シリコンナノ結晶の形成後の一対のナノワイヤのSEM(走査型電子顕微鏡)画像の上面斜視図を示す。]
[0022] 非TLE(トラップ層を改良していない)デバイスのSi3N4層上の一対のナノワイヤのSEM画像の上面斜視図を示す。]
[0023] ゲート電極を画定した後の独立したTLE SONOS 単一デバイスのSEM画像の上面斜視図を示す。]
[0024] SONOSデバイスの断面のTEM(透過型電子顕微鏡)画像を示す。]
[0025] シリコン(Si)ナノワイヤの断面のTEM画像を示す。]
[0026] 縦に重ねられた一対のSiナノワイヤのドレイン電流Id(μA)とゲート電圧Vg(V)の関係を示す。]
[0027] 直径5nmのTLE SONOSのツインナノワイヤメモリセルのプログラミング特性を示す。
直径8nmのTLE SONOSのツインナノワイヤメモリセルのプログラミング特性を示す。]
[0028] 直径5nmのTLE SONOSのツインナノワイヤメモリセルの消去特性を示す。
直径8nmのTLE SONOSのツインナノワイヤメモリセルの消去特性を示す。]
[0029] 一対のナノワイヤデバイスにおける、プログラミング/消去の速度特性と、しきい値電圧のシフトΔVthとの比較である。]
[0030] 非TLE SONOSのツインナノワイヤメモリセルのプログラミング特性を示す。
非TLE SONOSのツインナノワイヤメモリセルの消去特性を示す。]
[0031] TLE SONOSおよび非TLE SONOS構造のメモリセルにおける、プログラミング/消去速度特性と移行ΔVthとの比較である。]
[0032] 縦に重ねられた一対のSiナノワイヤの、低ドレインバイアスがVdのリニア領域における、IdLin(μA)とゲート電圧Vg(V)の関係を示す。]
[0033] 非TLE SONOSナノワイヤ構造を有するメモリセルのバンド図を示す。]
[0034] TLE SONOSナノワイヤ構造を有するメモリセルのバンド図を示す。]
[0035] TLE SONOS構造を有するメモリセルおよび非TLE SONOS構造を有するメモリセルのプログラム済状態(PGM)および消去済状態(ERS)におけるデータ保持性を示す。]
[0036] TLE SONOS構造を有するメモリセルおよび非TLE SONOS構造を有するメモリセルの耐久特性を示す。]
[0037] メモリセルのプログラミングおよび消去特性を示す。]
実施例

[0038] 添付の図面を参照し、半導体メモリセルの例示的な実施形態を以下に説明する。当然のことながら、以下に説明する例示的な実施形態の様々な側面は、発明の本質を変えることなく変更され得る。]
[0039] 図1Aは、本発明のある実施形態によって作成されたメモリセル(図示なし、但し、図3のメモリセル300を参照)の一部の断面図100を示す。] 図1A 図3
[0040] 図1Aに示す本発明の実施形態では、メモリセルが第1ワイヤ状チャネル構造110、第1トンネル層102、電荷トラップ構造104、第1ブロック構造106、およびゲート領域108を備える。] 図1A
[0041] 電荷トラップ構造104は、第1ワイヤ状チャネル構造110の外周面を囲む。第1トンネル層102は、第1ワイヤ状チャネル構造110の外周面と電荷トラップ構造104との間に配されるように、第1ワイヤ状チャネル構造110の外周面を囲む。]
[0042] 電荷トラップ構造104は、2つの電荷トラップ部分構造104aおよび104bを有する。電荷トラップ部分構造104aおよび104bのそれぞれは、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている。2つの電荷トラップ部分構造104aおよび104bはそれぞれ、第1トンネル層102の外周面を囲む第1電荷トラップ層104aと、第1電荷トラップ層104aの外周面を囲む1以上の第1ナノ結晶104bとであってよい。]
[0043] ゲート領域108は、電荷トラップ構造104の外周面を囲む。第1ブロック構造106は、第1電荷トラップ層104aが1以上の第1ナノ結晶104bと接していない部分で、第1電荷トラップ層104aとゲート領域108との間に配される。]
[0044] 当然のことながら、第1ワイヤ状チャネル構造110は、メモリセルのソース領域とドレイン領域(図示なし、但し、図3のソース領域304およびドレイン領域306を参照)とを接続し、ソース領域とドレイン領域との間に電荷キャリアが流れるチャネルとなる。] 図3
[0045] ゲートオールアラウンド(GAA)構造は、第1ワイヤ状チャネル構造110の短チャネル体においてより優れた静電制御を有することから、ゲート領域108をGAA構造とすることは、電流浮動ゲートメモリセルと比べ、メモリセルのデバイス拡張性をさらに促進する。また、第1電荷トラップ層104aの電荷トラップ構造104および1以上の第1ナノ結晶104bは、TLE(トラップ層の改良)の一種として機能し、電荷蓄積媒体となる。1以上の第1ナノ結晶104bは、第1電荷トラップ層104aによるメモリウィンドウを拡大することにより電荷トラップ性能をさらに強化する。第1ワイヤ状チャネル構造110、トンネル層102、電荷トラップ構造104、および第1ブロック構造106からなる集合構造140は、ゲート領域108と共に、GAAの垂直積層されたメモリセル(図3のメモリセル300を参照)を形成する。TLEのナノワイヤ構造は、高速なプログラミング/消去速度、大きなメモリウィンドウ、およびデバイスの信頼性を実現する。] 図3
[0046] 図1Bは、本発明のある実施形態によって作成されたメモリセル(図示なし、但し、図3のメモリセル300を参照)の一部の断面図150を示す。] 図1B 図3
[0047] 図1Bに示す本発明の実施形態では、メモリセルは、第1ワイヤ状チャネル構造160、第1トンネル層152、電荷トラップ構造154、およびゲート領域158を備える。] 図1B
[0048] 電荷トラップ構造154は、第1ワイヤ状チャネル構造160の外周面を囲む。第1トンネル層152は、第1ワイヤ状チャネル構造160の外周面と電荷トラップ構造154との間に配されるように、第1ワイヤ状チャネル構造160の外周面を囲む。]
[0049] 電荷トラップ構造154は、2つの電荷トラップ部分構造154aおよび154bを有する。電荷トラップ部分構造154aおよび154bのそれぞれは、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている。2つの電荷トラップ部分構造154aおよび154bはそれぞれ、第1トンネル層152の外周面を囲む第1電荷トラップ層154aと、第1電荷トラップ層154aに埋め込まれた1以上の第1ナノ結晶154bとであってよい。]
[0050] 1以上の埋め込まれた第1ナノ結晶154bにシリコンを用いる場合、シリコン含有量の高いシリコン窒化層154aが用いられる必要がある場合があり、埋め込みは、約1000℃の温度で行われてよい。]
[0051] ゲート領域158は、電荷トラップ構造154が第1トンネル層152とゲート領域158との間に配されるように、電荷トラップ構造154の外周面を囲む。]
[0052] 図2Aは、本発明のある実施形態によって作成されたメモリセル300(図3)の一部の断面図200を示す。当然のことながら、図2Aは、本発明のある実施形態によって作成されたメモリセル300(図3)の一部における、図3の平面A−A'に沿って切り取られた断面図を示す。] 図2A 図3
[0053] 図1Aに示した本発明の実施形態と同様に、メモリセル300(図3)は第1ワイヤ状チャネル構造210、第1トンネル層202、電荷トラップ構造204、第1ブロック構造206、およびゲート領域208を備える。] 図1A 図3
[0054] 電荷トラップ構造204は、第1ワイヤ状チャネル構造210の外周面を囲む。第1トンネル層202は、第1ワイヤ状チャネル構造210の外周面と電荷トラップ構造204との間に配されるように、第1ワイヤ状チャネル構造210の外周面を囲む。]
[0055] 電荷トラップ構造204は、2つの電荷トラップ部分構造204aおよび204bを有する。電荷トラップ部分構造204aおよび204bのそれぞれは、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている。2つの電荷トラップ部分構造204aおよび204bはそれぞれ、第1トンネル層202の外周面を囲む第1電荷トラップ層204aと、第1電荷トラップ層204aの外周面を囲む1以上の第1ナノ結晶204bとであってよい。]
[0056] さらに、メモリセル300(図3)は、第2ワイヤ状チャネル構造220、第2トンネル構造222、さらなる電荷トラップ構造224、および第2ブロック構造226を備える。] 図3
[0057] さらなる電荷トラップ構造224は、第2ワイヤ状チャネル構造220の外周面を囲む。第2トンネル層222は、第2ワイヤ状チャネル構造220の外周面とさらなる電荷トラップ構造224との間に配されるように、第2ワイヤ状チャネル構造220の外周面を囲む。]
[0058] さらなる電荷トラップ構造224は、2のさらなる電荷トラップ部分構造224aおよび224bを有する。さらなる電荷トラップ部分構造224aおよび224bのそれぞれは、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている。2のさらなる電荷トラップ部分構造224aおよび224bはそれぞれ、第2トンネル層222の外周面を囲む第2電荷トラップ層224aと、第2電荷トラップ層224aの外周面を囲む1以上の第2ナノ結晶224bとであってよい。]
[0059] ゲート領域208は、電荷トラップ構造204の外周面およびさらなる電荷トラップ構造224の周辺領域を囲む。第1ブロック構造206は、第1電荷トラップ層204aが1以上の第1ナノ結晶204bと接していない部分で、第1電荷トラップ層204aとゲート領域208との間に配される。同様に、第2ブロック構造226は、第2電荷トラップ層224aが1以上の第2ナノ結晶224bと接していない部分で、第2電荷トラップ層224aとゲート領域208との間に配される。ゲート領域208の実装表面208aから第2ワイヤ状チャネル構造220までの距離は、ゲート領域208の実装表面208aから第1ワイヤ状チャネル構造210までの距離よりも長い。]
[0060] 第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220の長手方向の軸、すなわち紙面の平面を貫く軸は、ゲート領域208の実装表面208aと実質的に平行であってよい。さらに、第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220の長手方向の軸は、ゲート領域208の実装表面208a法線方向の軸208yに実質的に垂直であってよい。このように、第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220は、ゲート領域208の実装表面208aに対して垂直積層を形成するように配置される。ワイヤ状チャネル構造210および220を垂直に積層配置することで、ゲート領域208が実装されたシリコン基板の実装表面(図3の支持基板302の実装表面302aを参照)上においてワイヤ状チャネル構造210および220が占める面積が小さくなる。すなわち、両方のチャネル構造がシリコン基板の実装表面に設けられる既知の半導体デバイスと比べ、ワイヤ状チャネル構造210および220がシリコン基板の実装表面に占める面積は小さい。縦に重ねられた第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220は、シリコン基板の実装表面上に1のワイヤ状構造分の面積を要する一方で、より多くのメモリデータのビットを格納可能であることから、メモリのプログラム/消去感度がより良好である。] 図3
[0061] 当然のことながら、第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220は、メモリセル300(図3)のソース領域304(図3)およびドレイン領域306(図3)を接続し、ソース領域とドレイン領域との間に電荷キャリアが流れるチャネルとなる。] 図3
[0062] ゲートオールアラウンド(GAA)構造は第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220の短チャネル体においてより優れた静電制御を有することから、ゲート領域208をGAA構造とすることは、電流浮動ゲートメモリセルと比べ、メモリセル300(図3)のデバイス拡張性をさらに促進する。また、第1電荷トラップ層204aの電荷トラップ構造204および1以上の第1ナノ結晶204bは、第2電荷トラップ層224aのさらなる電荷トラップ構造224および1以上の第2ナノ結晶224bと共に、電荷蓄積媒体を供給するTLEの一種として機能する。1以上の第1ナノ結晶204bおよび1以上の第2ナノ結晶224bはそれぞれ、第1電荷トラップ層204aおよび第2電荷トラップ層224aによるメモリウィンドウを拡大することにより電荷トラップ性能をさらに強化する。第1ワイヤ状チャネル構造210、第1トンネル層202、電荷トラップ構造204、および第1ブロック構造206からなる第1集合構造240、および第2ワイヤ状チャネル構造220、第2トンネル層222、さらなる電荷トラップ構造224、および第2ブロック構造226からなる第2集合構造260は、ゲート領域208と共に、垂直積層されたGAAのメモリセル300(図3)を形成する。TLEのナノワイヤ構造は、高速なプログラミング/消去速度、大きなメモリウィンドウ、およびデバイスの信頼性を実現する。] 図3
[0063] 図2Bは、本発明のある実施形態によって作成されたメモリセル(図示なし、但し、図3のメモリセル300を参照)の一部の断面図250を示す。] 図2B 図3
[0064] 図1Bに示した本発明の実施形態と同様に、メモリセルは、第1ワイヤ状チャネル構造251、第1トンネル層252、電荷トラップ構造254およびゲート領域258を備える。] 図1B
[0065] 電荷トラップ構造254は、第1ワイヤ状チャネル構造251の外周面を囲む。第1トンネル層252は、第1ワイヤ状チャネル構造251の外周面と電荷トラップ構造254との間に配されるように、第1ワイヤ状チャネル構造251の外周面を囲む。]
[0066] 電荷トラップ構造254は、2つの電荷トラップ部分構造254aおよび254bを有する。電荷トラップ部分構造254aおよび254bのそれぞれは、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている。2つの電荷トラップ部分構造254aおよび254bは、それぞれ第1トンネル層252の外周面を囲む第1電荷トラップ層254aと、第1電荷トラップ層254aに埋め込まれた1以上の第1ナノ結晶254bとであってよい。]
[0067] 1以上の埋め込まれた第1ナノ結晶254bにシリコンを用いる場合、シリコン含有量の高いシリコン窒化層254aが用いられる必要がある場合があり、埋め込みは、約1000℃の温度で行われてよい。]
[0068] また、メモリセルは第2ワイヤ状チャネル構造281、第2トンネル層282、およびさらなる電荷トラップ構造284を備える。]
[0069] さらなる電荷トラップ構造284は、第2ワイヤ状チャネル構造281の外周面を囲む。第2トンネル層282は、第2ワイヤ状チャネル構造281の外周面とさらなる電荷トラップ構造284との間に配されるように、第2ワイヤ状チャネル構造281の外周面を囲む。]
[0070] さらなる電荷トラップ構造284は、2のさらなる電荷トラップ部分構造284aおよび284bを有する。さらなる電荷トラップ部分構造284aおよび284bのそれぞれは、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている。2のさらなる電荷トラップ部分構造284aおよび284bは、それぞれ、第2トンネル層282の外周面を囲む第2電荷トラップ層284aと、第2電荷トラップ層284aの外周面を囲む1以上の第2ナノ結晶284bとであってよい。]
[0071] 1以上の埋め込まれた第2ナノ結晶284bにシリコンを用いる場合、シリコン含有量の高いシリコン窒化層284aが用いられる必要がある場合があり、埋め込みは、約1000℃の温度で行われてよい。]
[0072] ゲート領域258は、電荷トラップ構造254の外周面およびさらなる電荷トラップ構造284の外周面を囲む。このように、電荷トラップ構造254は第1トンネル層251とゲート領域258との間に配される一方、さらなる電荷トラップ構造284は第2トンネル層282とゲート領域258との間に配される。]
[0073] 本発明の実施形態では、第1ワイヤ状チャネル構造(110、210)、第2ワイヤ状チャネル構造(220)、または両方のワイヤ状チャネル構造がナノワイヤである。]
[0074] 本発明の実施形態では、ワイヤ状のチャネル構造を用いることにより、平面状チャネル構造と同じ物理的な厚さTOXで、よりよいEOT(等価酸化膜厚、electrical equivalent oxide thickness)εOXが得られる。]
[0075] 平面状チャネル構造では、容量COXは次の式で求められ、電界増強効果は見られない。
COX=εOX/TOX]
[0076] 一方で、図2(I)に断面図が示された円状チャネル構造280では、内部チャネル270表面と電荷トラップ層276「(第1/第2電荷トラップ層104a、204a、224aに類似)とを囲む誘電体274(ゲート領域108、208に類似)よって誘起された電界272によって、内部チャネル270表面のポテンシャルチャージが定まる。電荷トラップ層276の円形状に起因して、正電荷から対応の負電荷への電界272のライン終端効果が増強される。従って、ある電圧についての電界は、結果的に平面の場合よりも円状チャネル構造280のほうが高い。電界272の増強が存在することから、内部チャネル270には、平面状チャネルと比べてより多くの表面のポテンシャルチャージが存在する。より多くの表面のポテンシャルチャージは、より大きなポテンシャルチャージQを誘起する。
Q=COXXΔV
当然のことながら、上記の式から、円状チャネル構造280では、平面状デバイスに印加された同じ電圧ΔVで、より大きなQが生成されることから、より高いCOXが得られる。このように、小さな円状チャネル構造でより大きな平面状チャネルと同じ結果を得ることができる。すなわち、内部チャネル270を薄くすることにより、円状チャネル構造280のEOTを減縮し得る。]
[0077] 本発明の実施形態では、ポリシリコン、窒化タンタル、窒化チタン、窒化ハフニウム、アルミニウム、タングステンからなる群のうちいずれか1以上をゲート領域(108、158、208、258)として用いてよい。本発明の実施形態のn型メモリセルを得るには、ゲート領域(108、158、208、258)がそれぞれ、リン、ヒ素、およびアンチモンからなるn型ドーパント群のうちいずれか1以上でドープされてよい。一方で、本発明の実施形態のp型メモリセルを得るには、ゲート領域(108、158、208、258)がそれぞれ、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、およびインジウムからなるp型ドーパント群のうちいずれか1以上でドープされてよい。シリコンおよびゲルマニウムからなる群のうちいずれか1以上を第1ワイヤ状チャネル構造(110、160、210、251)および第2ワイヤ状チャネル構造(220、281)の両方に用いてよい。本発明の実施形態では、例えば二酸化ケイ素(SiO2)などのあらゆる誘電体を第1トンネル層(102、152、202、252)および第2トンネル層(222、282)の両方に用いてよい。本発明の実施形態では、シリコン窒化物(Si3N4)、二酸化ハフニウム(HfO2)、および酸化アルミニウム(Al2O3)からなる高誘電体群のうちいずれか1以上をそれぞれ第1電荷トラップ層(104a、154a、204a、254a)および第2電荷トラップ層(224a、284a)の両方に用いてよく、シリコンナノ結晶(Si−NC)、ゲルマニウムナノ結晶およびタングステンナノ結晶からなる金属群のうちいずれか1以上をそれぞれ1以上の第1ナノ結晶(104a、154a、204b、284b)および1以上の第2ナノ結晶(224b、284b)の両方に用いてよい。本発明の実施形態では、SiO2をそれぞれ第1ブロック構造(106、206)および第2ブロック構造226の両方に用いてよい。ONO(oxide nitride oxide)構造の形成には、SiO2、Si3N4およびSiO2をそれぞれ第1トンネル層(102、202)、第1/第2電荷トラップ層(104a/204a、224a)および第2トンネル層(222)に用いてよい。当然のことながら、本発明の実施形態では、トンネル層およびブロック構造それぞれよりも低い価電子帯および導電性を有する、他の材料を電荷トラップ層に用いてよい。例えば、第1トンネル層(102、152、202、252)および第2トンネル層(222、282)の両方にSiO2が用いられる場合、SiO2よりもバンドギャップエネルギーが低いが、捕獲帯電性がより優れたHfO2およびAl2O3などの材料が用いられてよい。]
[0078] 図2Aに示した本発明の実施形態では、第1および第2ワイヤ状チャネル構造210および220のそれぞれにシリコンが用いられ、第1および第2トンネル層202および222のそれぞれに二酸化ケイ素が用いられ、第1および第2電荷トラップ層204aおよび224aのそれぞれにシリコン窒化物が用いられ、1以上の第1および第2ナノ結晶204bおよび224bのそれぞれにシリコンナノ結晶が用いられ、第1および第2ブロック構造206および226のそれぞれに二酸化ケイ素が用いられ、ゲート領域208にそれぞれポリシリコンが用いられた場合、集合構造240および260はそれぞれ、第1および第2TLE SONOS構造とも呼ばれる。] 図2A
[0079] 図3は、本発明のある実施形態によって作成されたメモリセル300の構造の斜視図を示す。但し、当然のことながら、本発明には電子分野におけるその他の用途も存在する。] 図3
[0080] メモリセル300は、絶縁層(BOX、buried oxide)で形成された支持基板302、ソース領域304、ドレイン領域306、第1および第2TLE SONOS構造240および260、ゲート領域208(図2A)を有するゲート構造308を備える。メモリセル300のゲート構造308とは、ゲート領域208によって囲まれた第1および第2TLE SONOS構造240および260の両方の部分の一部およびゲート領域208である。] 図2A
[0081] ソース領域304とドレイン領域306とは、支持基板302の実装表面302aの一部で互いに離間し、ソース領域304およびドレイン領域306の両方は支持基板302に接触する。]
[0082] 第1TLE SONOS構造240は、第1ワイヤ状チャネル構造210の一端がソース領域304と一体化した状態で、第1ワイヤ状チャネル構造210の他端がドレイン領域306と一体化するように、ソース領域304およびドレイン領域306を接続する。第2TLE SONOS構造260も、第2ワイヤ状チャネル構造220の一端がソース領域304と一体化した状態で、第2ワイヤ状チャネル構造220の他端がドレイン領域306と一体化するように、ソース領域304およびドレイン領域306を接続する。]
[0083] このように、第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220は、ソース領域304とドレイン領域306との間の電子的な接続を確立し、ソース領域304とドレイン領域306との間に電荷キャリアが流れるチャネルとなる。]
[0084] 当然のことながら、ゲート領域208(図2A)の実装表面208a(図2A)は、支持基板302の実装表面302aから第2TLE SONOS構造260までの距離が、支持基板302の実装表面302aから第1TLE SONOS構造240までの距離よりも長くなるように、支持基板302の実装表面302aの一部と接触する。] 図2A
[0085] ソース領域304の表面と、ゲート構造308のソース領域304に対向する表面との間には間隔320が存在する。同様に、ドレイン領域306と、ゲート構造308のドレイン領域306に対向する表面との間には間隔322が存在する。]
[0086] 第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220の端は、それぞれソース領域304およびドレイン領域306と一体であり、シリコンおよびゲルマニウムからなる群のうちいずれか1以上がソース領域304およびドレイン領域306の両方に用いられる。また、ゲート構造308はゲート領域208(図2A)を有し、ポリシリコンがゲート構造308のゲート領域208(図2A)に用いられる。] 図2A
[0087] 図4Aから図4Eは、本発明のある実施形態による、メモリセル300(図3)の製造におけるいくつかの段階を示す。] 図3 図4A 図4E
[0088] 図4Aでは、SOIウエハ400を開始基板として製造を始めるが、当然のことながら、バルクシリコンなどのその他の開始基板を用いてもよい。] 図4A
[0089] SOIウエハ400は、バルク支持基板406からBOX絶縁層404によって縦に分離された単一導電層402を備える。BOX層404は、単一導電層402をバルク支持基板406から電気的に絶縁し、単一導電層402の支持基板としても機能する。SOIウエハ400は、ウエハボンディングもしくはSIMOX技術などのあらゆる標準的な技術で製造されてよい。]
[0090] 一般的に、単一導電層402は、8インチウエハによるシリコンまたはゲルマニウムもしくはその両方のいずれかで、厚さは約120nmであってよい。但し、ポリシリコンおよびガリウムヒ素を含むその他の半導体物質が用いられてよいが、これらに限定されない。一般的に、BOX層404はSiO2であってよいが、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)、水酸化ケイ素(SiH4)、窒化ケイ素(Si3N4)、または炭化ケイ素(SiC)を含む適切なあらゆる絶縁体物質で形成されてよい。BOX層404の厚さは約1500オングストロームであるが、これに限定されない。バルク支持基板406は、シリコン、サファイヤ、ポリシリコン、二酸化ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素(Si3N4)を含む適切なあらゆる半導体物質で形成されてよいが、これらに限定されない。]
[0091] 単一導電層402の上面にフォトレジスト層408を貼付または塗布する。フォトレジスト層408は、2の支持部分416の間に設けられたフィン部分414を有するフィン構造412を備える。フィン構造412は、例えば248nmフッ化クリプトン(KrF)リソグラフィなどの標準的なフォトリソグラフィ技術によって製造されてよい。Alt位相シフトマスク(AltPSM)を用いて細いフィン部分414をトリムし、フィン部分幅414wを約40〜200nmとしてよい。この結果、第1ワイヤ状チャネル構造210(図4C)および第2ワイヤ状チャネル構造220(図4C)の形状とサイズは、このフィンの形状(definition)により定まる。] 図4C
[0092] その後、フォトレジスト層408をマスクとして用い、位相シフトマスクリソグラフィによって単一導電層402のマスクで覆われていない部分をエッチングすると、2の支持部分426aおよび426bの間に配されたフィン部分424(図4B)を有するフィン構造422(図4B)を備えた、パターン済みの単一導電層402bが残る。フィン構造422は、パターン済みの単一導電層402b(図4B)の厚さ全体402btに及ぶ。] 図4B
[0093] パターン済みの単一導電層402bの形成後、フォトレジストストリッパ(PRS)でフォトレジスト層408をストリップまたは除去し、図4Bに示す構造410を形成する。フォトレジストのストリップ、もしくは単に「レジストストリップ」とは、ウエハから不要なフォトレジスト層を除去することであり、その目的は、使用する化学物質による影響をフォトレジストの下の表面材に与えることなく、ウエハからフォトレジスト材を可能な限り迅速に排除することにある。この点において、その他の適切なあらゆるテクニックまたはプロセスを用いることで、パターン済みの単一導電層402bの形成における柔軟性を高めてもよい。図4B(I)は、パターン済み単一導電層402bの上面図を示す。] 図4B
[0094] フィン構造422の上面402buにマスク(図示なし)を配する。その後、マスクされた単一導電層402bの自己制限酸化プロセスを850℃のDry O2で4時間実行する。酸化プロセス中にフィン構造422の内部部分に応力が蓄積されることから、内部部分の酸化速度が遅延する。酸化が進むにつれ、フィン構造422の外部部分の酸化がより厚く形成される一方で、フィン構造422の内部部分の酸化速度は外部部分の構造よりも遅い。この低速な酸化挙動は、第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220が形成されるプロセスの制御に役立ち、第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220全体の酸化を防止する。フィン構造422の上面402buはマスクされていることから、酸化プロセスの主な対象は、フィン部分424のパターン済み単一導電層402bの露出部分402beである。]
[0095] フィン部分424の露出面402beを875℃のDry O2で約4時間酸化させてよい。その後、図4Cに示すように、縦に重ねられた2のナノワイヤである第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220が酸化したフィン部分424から解放されるよう、構造410をHF希釈液で処理してよい。図4C(I)は、図4Cの平面A—A'に沿って切り取られた、第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220の断面図を示す。ナノワイヤの直径450は、約3nmから20nmである。一対のナノワイヤ構造は、メモリデバイスの読み取り電流を増強するチャネルとなる。当然のことながら、支持基板の表面上に横方向に形成された公知の一対のナノワイヤとは異なり、自己制限酸化プロセスではスペーサまたはエピタキシープロセスを用いる必要がない。さらに、自己制限酸化プロセスは、第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220を1の工程で形成可能な点において有利である。] 図4C
[0096] 当然のことながら、単一導電層402のみから一対のナノワイヤを形成する場合は、一対のナノワイヤ構造を複層基板から形成する場合とは異なり、製造がより単純である。]
[0097] 第1ワイヤ状チャネル構造210および第2ワイヤ状チャネル構造220の形成後、図4D、図4D(I)、および図4D(II)に示すように、トンネル酸化層および電荷トラップ構造をそれぞれ堆積する。図4D(I)は、図4Dの平面A—A'に沿って切り取られた断面図であり、図4D(II)は、図4Dの平面B—B'に沿って切り取られた断面図である。] 図4D
[0098] 図4D(I)および図4D(II)のように、第1トンネル層202、第2トンネル層222、および第3トンネル層432を堆積する。例えば、定格電流45Aおよび約720℃の温度でシラン(SiH4)と二酸化窒素(NO2)とを用い、第1ワイヤ状チャネル構造210の外周面の周り、第2ワイヤ状チャネル構造220の外周面の周り、および支持部分426aの上面にそれぞれを堆積する。第1トンネル層202、第2トンネル層222、および第3トンネル層432は、一般的な約3.0nmから10nmの厚さ202t、222t、および432tのSiO2の薄膜であってよい。当然のことながら、トンネル層の正確な厚さは、印加する特定のプログラム/消去電圧によって異なる。より低い電圧では、より薄い酸化トンネルが必要である。] 図4D
[0099] トンネル層の堆積後、第1電荷トラップ層204a、第2電荷トラップ層224a、および第3電荷トラップ層434aを堆積する。例えば、定格電流45Aおよび約720℃でジクロロシラン(DCS)を用い、第1トンネル層202の外周面の周り、第2トンネル層222の外周面の周り、および第3トンネル層432の表面にそれぞれを堆積する。第1電荷トラップ層204a、第2電荷トラップ層224a、および第3電荷トラップ層434aは、一般的な約3nmから30nmの厚さ204at、224at、および434atのSi3N4であってよい。当然のことながら、電荷トラップ層の厚さはメモリセルの電荷トラップ効率、すなわちデータのプログラム/消去速度を定める。より厚いトラップ層はより多くの電荷を蓄積可能であるが、メモリセルの全体の厚さを増加させ、またゲート領域208(図4E(I)を参照)表面と第1/第2トンネル層(202、222)との間の電圧結合の度合いを高める。] 図4E
[0100] 最後に、1以上の第1ナノ結晶204b、1以上の第2ナノ結晶224b、および1以上の第3ナノ結晶434bを、第1電荷トラップ層204aの周り、第2電荷トラップ層224aの周り、および第3電荷トラップ層434aの周りにそれぞれ堆積する。第1電荷トラップ層204aおよび1以上の第1ナノ結晶204bは、電荷トラップ層204の2つの電荷トラップ部分構造とも呼ばれ、電荷トラップ層は第1トンネル層202の外周面を囲む。第2電荷トラップ層224aおよび1以上の第2ナノ結晶224bは、さらなる電荷トラップ層224の2のさらなる電荷トラップ部分構造とも呼ばれ、さらなる電荷トラップ層は第2トンネル層222の外周面を囲む。]
[0101] トンネル層、電荷トラップ層、おおび1以上のナノ結晶の堆積は、シランSiH4をSiおよび水素H2ガスに分解することによってシリコンナノ結晶が形成される、減圧化学気相成長法(LPCVD)で実行してよい。分解は、100〜200cm3/分のSiH4流により、約550℃から600℃の加熱炉で行われてよい。]
[0102] 本発明の別の実施形態(図2B)では、1以上の第1ナノ結晶204bは、シリコン含有量が高い第1電荷トラップ層204aそのものに埋め込まれてよい。同時に、1以上の第2ナノ結晶224bは、シリコン含有量が高い第2電荷トラップ層224aそのものに埋め込まれてよい。埋め込まれた1以上の第1ナノ結晶204bにシリコンを用いる場合、シリコン含有量の高いシリコン窒化層204aが用いられる必要がある場合があり、埋め込みは約1000℃の温度で実行されてよい。] 図2B
[0103] メモリセル300(図3)の製造において、図4Eおよび図4E(I)は、ブロック構造206および226、およびゲート構造308の形成を示す。図4E(I)は、図4Eの平面A−A'に沿って切り取られた断面図である。] 図3 図4E
[0104] 図4E(I)のように、第1ブロック構造206は、1以上の第1ナノ結晶204bと接していない第1電荷トラップ層204aの部分に堆積する。同時に、第2ブロック構造226は、1以上の第2ナノ結晶224bと接していない第2電荷トラップ層224aの部分に堆積する。第1ブロック構造206および第2ブロック構造226の堆積は、例えば、定格電流45Aおよび約720℃の温度でシラン(SiH4)および二酸化窒素(NO2)を用いて行ってよい。第1ブロック構造206および第2ブロック構造226は、一般的な約8nmの厚さ206tおよび226tのSiO2層であってよい。窒化ケイ素のEOT(等価酸化膜厚、electrical equivalent oxide thickness)εSiNは約7であることから、ONO積層440および442(第1/第2トンネル層202/222、第1/第2電荷トラップ層204a/224a、および第1/第2ブロック構造206/226)のEOTは、約100nmから200nmである。] 図4E
[0105] その後、第1ブロック構造206および第2ブロック構造226の外周面の周りにゲート領域208を堆積し、GAA構造308を形成する。このように、第1ブロック構造206は、第1電荷トラップ層204aとゲート領域208との間に形成されている一方で、第2ブロック構造226は、第2電荷トラップ層224aとゲート領域208との間に形成されている。ゲート領域208は、約80nmから200nmの厚さ208tのポリシリコンであってよい。当然のことながら、ポリシリコン層が薄すぎると、以後のドーパント段階(図4F)においてゲート領域208の所望の深さを超えてドーパントが貫通してしまう。一方で、ポリシリコン層が厚すぎると、ゲート領域208の均等な形状を得ることができない。] 図4F
[0106] ブロック構造およびゲート領域の堆積は、物理的気相成長法(PVD)で行ってよい。但し、PVDによるゲート領域208の堆積では、望ましくないシャドウイング効果として不均等な段差被膜(step−coverage)が発生する場合があり、第1ブロック構造206および第2ブロック構造226の外周面の周りに不均等な膜が形成される。当然のことながら、これに代えて、窒化チタンを用いた原子層成長法(ALD)を用いてよい。]
[0107] 図4Fは、製造された構造をドープしてメモリセル300を形成する、製造プロセスの最終段階を示す。] 図4F
[0108] 例えば、4X1015cm−2のリン濃度、30keVのドーピングエネルギーレベル、約1000℃の温度で約5秒間イオン注入480を行うと、ソース領域304、ドレイン領域306、およびゲート構造308のゲート領域が画定される。その後、金属化および10%の水素ガス(H2)濃度および約420℃の温度で約30分間の標準的な焼結(図示なし)を行うことで、周辺電子デバイスがメモリセル300にアクセスするためのコンタクトポイントを形成してよい。]
[0109] 図5Aは、図4Aから図4Fまでの製造プロセスのフローチャート図500を示す。製造プロセスの詳細は図4Aから図4Fを参照して既に説明していることから、以下ではフローチャート図のステップの概要のみを説明する。] 図4A 図4F 図5A
[0110] ステップ502では、図4Aの説明の通り、VST−Siナノワイヤ構造(第1ワイヤ状チャネル構造210(図4C)および第2ワイヤ状チャネル構造220(図4C))が形成されている。] 図4A 図4C
[0111] ステップ504では、図4Dの説明の通り、ONO構造(トンネル層/電荷トラップ層/ブロック層)が形成される。] 図4D
[0112] ステップ506では、図4Eの説明の通り、ゲート電極が堆積される。] 図4E
[0113] その後、ステップ508ではゲートのパターン形成およびエッチングが行われる。]
[0114] 最後に、図4Fの説明の通り、ステップ510、512、および514ではそれぞれ、ドーパントの注入と活性化、コンタクトのエッチングおよび金属化、および10%の水素ガス(H2)濃度および約420℃の温度で約30分間の焼結が行われる。] 図4F
[0115] 概して、図4Aから図4Fの製造プロセスは、図5Bに示すフローチャート図550に従う。] 図4A 図4F 図5B
[0116] ステップ552では、単一導電層402(図4A)から第1ワイヤ状チャネル構造210(図4C(I))および第2ワイヤ状チャネル構造220(図4C(I))が形成される。] 図4A 図4C
[0117] ステップ554では、ゲート領域208(図4E(I))が第1ワイヤ状チャネル構造210の外周面および第2ワイヤ状チャネル構造220の外周面の周りに形成される。] 図4E
[0118] ステップ552および554では、ゲート領域208の実装表面208a(図4E(I))から第2ワイヤ状チャネル構造220までの距離が、ゲート領域208の実装表面208aから第1ワイヤ状チャネル構造210までの距離よりも長くなるように製造が行われる。] 図4E
[0119] 同様に、本発明の実施形態のメモリセルの製造は、図6に示すフローチャート図600に従う。] 図6
[0120] ステップ602では、第1ワイヤ状チャネル構造110(図1A)が形成される。ステップ604では、第1ワイヤ状チャネル構造110を囲む電荷トラップ構造104(図1A)が形成される。電荷トラップ構造104は、2つの電荷トラップ部分構造104aおよび104bを備え、電荷トラップ部分構造104aおよび104bはそれぞれ、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成される。] 図1A
[0121] <形成されたメモリデバイスの顕微鏡画像>図7から図12は、本発明の実施形態によって製造されたデバイスの顕微鏡画像である。] 図12 図7
[0122] 図7は、本発明の1実施形態による、Si3N4層704の表面積1X1μm2上に形成されたナノ結晶702のAFM画像700である。AFM画像700は、7.5X109cm−2のドット密度でシリコンナノ結晶702の形成を示す。] 図7
[0123] 図8は、本発明の1実施形態による、Si3N4層808上にシリコンナノ結晶806が形成されたTLEデバイスの、それぞれの長さが1μmである一対のナノワイヤ802および804のSEM画像800の上面斜視図である。] 図8
[0124] 図9は、本発明の1実施形態による、シリコンナノ結晶が存在しない非TLEデバイスの、それぞれの長さが0.5μmである、Si3N4層908上の一対のナノワイヤ902および904のSEM画像900の上面斜視図である。] 図9
[0125] 図10は、本発明の1実施形態による、ゲート電極1002が画定された後の独立したTLE SONOS 単一デバイスのSEM画像1000の上面斜視図を示す。ゲート電極1002は、縦に重ねられたシリコンナノワイヤ(VST−SiNW)構造1010を囲み、VST−SiNW構造は、ソース領域1004およびドレイン領域1006を接続する。] 図10
[0126] 図11は、本発明の1実施形態によって作成されたVST SiNW SONOSデバイス1102の断面のTEM画像1100を示す。図11は、2のSiナノワイヤ1104、それらを囲む各ONO構造1106、および周囲のポリシリコンゲート領域1108を示す。] 図11
[0127] 図12は、図11のSiナノワイヤ1104の1本の断面のTEM画像1200を示す。ONO構造1106は、Siナノワイヤ1104の外周面を囲むSiO2層1202、SiO2層1202の外周面を囲むSi3N4層1204、およびSi3N4層1204の外周面を囲む別のSiO2層1206からなる。図11および図12では、ナノワイヤ1104の直径は約5nmであり、ONO構造1106の厚さは、SiO2層1202、Si3N4層1204、およびSiO2層1206の厚さがそれぞれ、約4.5nm、4.5nm、および8nmである。] 図11 図12
[0128] <実験および結果>図13は、縦に重ねられた一対のSiナノワイヤのドレイン電流Id(μA)とゲート電圧Vg(V)の関係1300を示す。各ナノワイヤのゲート長Lgは約1μmで、直径は約5nmである。グラフ線1302aおよび1302bは、TLE SONOS構造のナノワイヤのId−Vg特性を示し、グラフ線1304aおよび1304bは、SONOS構造のナノワイヤのId−Vg特性を示す。N. Singh 他、「Ultra−narrow silicon nanowire gate−all−around CMOS devices: Impact of diameter, channel−orientation and low temperature on device performance(微細シリコンナノワイヤGAACMOSデバイス:直径、チャネルの配置および低温のデバイス性能への影響)」、IEDMTech. Dig.、2006年、547〜560ページに記載のSi−NWFET(シリコンナノワイヤFET)と同様に、縦に重ねられたツインシリコンナノワイヤSONOSデバイスも、グラフ線1304aおよび1304bが示すような、優れた伝達特性を示す。SONOSデバイス、すなわちシリコンナノ結晶(Si−NC)がないデバイスは、TLE SONOSに比べてサブスレッショルド領域での挙動が比較的優れている(75mV/decと84mV/decとの比較)。これは、ゲートスタック層間のインタフェース特性が良いことに起因し得る。ドレイン電圧の変更によるしきい値電圧のシフト量(30mV/V、EOT=15nm)を示す低DIBL(drain induced barrier lowering)および急峻なサブスレッショルドターンオンは、一対のナノワイヤ構造チャネルにおける良好なチャネル効果制御を表す。] 図13
[0129] 図14Aおよび図15Aはそれぞれ、TLE SONOSのツインナノワイヤメモリセルのプログラミング1400および消去1450(P/E)特性を示す。各ナノワイヤのゲート長Lgは約1μmで、直径は約5nmである。図14Bおよび15Bはそれぞれ、TLE SONOSのツインナノワイヤメモリセルのプログラミング1500および消去1550特性を示す。各ナノワイヤのゲート長Lgは約1μmで、直径は約8nmである。全てのP/Eは、6Vから11VのVp、—6Vからー10VのVeがゲートに印加された低バイアス条件を用いて実行した。チャネル本体とソース領域およびドレイン領域の両方とを接地した状態でゲート電極を正極または負極にバイアスすることによって、チャネルのプログラムおよび消去にFowler−Nordheim(FN)注入スキームを用いた。] 図14A 図14B 図15A
[0130] 図14Aおよび図14Bはそれぞれ、直径5nmおよび8nmのナノワイヤデバイスのプログラミング特性をVp=6V、7V、8V、9V、10Vおよび11Vについて示す。一方で、図15Aおよび図15Bはそれぞれ、直径5nmおよび8nmのナノワイヤデバイスのプログラミング特性をVe=−6V、−7V、−8V、−9Vおよび−10Vについて示す。] 図14A 図14B 図15A 図15B
[0131] 直径5nmのナノワイヤでは、より高速なP/E速度が得られた。Vp=11Vでは1μs以内、Ve=−10Vでは1ms以内の高速なP/E速度は、しきい値電圧ΔVth=3.2Vまで実現可能である。チャネル本体の寸法が縮小するにつれ、直径5nmのナノワイヤは高速化するが、ナノワイヤチャネルにおける電位井戸の幅は狭まる。直径5nmのナノワイヤチャネルに注入された電荷はインタフェース近傍へと押され、TLE SONOSナノワイヤ構造におけるキャリア効率を更に高める。]
[0132] 図16では、直径5nmおよび8nmの一対のナノワイヤデバイスのP/E速度の特性およびΔVthシフトをVp=9VおよびVe=−10Vで比較した。グラフ線1602pおよび1602eは、直径5nmの一対のナノワイヤデバイスのΔVthシフトを示し、グラフ線1604pおよび1604eは、直径8nmの一対のナノワイヤデバイスのΔVthシフトを示す。より細いナノワイヤデバイスのP/E速度の速さは、縦の電界強度がより強いことに起因し得る。つまり、ナノワイヤ構造デバイスにおける縦の電界は、平面状デバイスにおけるゲート誘電体のEOTだけではなく、ナノワイヤチャネル本体そのものにも関連付けられる。ナノワイヤの直径が短くなる、つまりチャネル本体が縮小すると、縦の電界が強まり、キャリアのトンネリングを強化する。同時に、より小さなGAAシリコンナノワイヤチャネルの量子力学に起因するエネルギーバンドギャップの拡張効果は、トンネリングキャリア数の増大を誘発する。これは、チャネルの伝導バンドが持ち上がると、電荷が克服すべきポテンシャル障壁が低減するためである。これらの効果は、本体からトラップ層への電子のトンネリングを促進し、ナノワイヤデバイスのP/E速度を向上させる。] 図16
[0133] 図17Aおよび図17Bはそれぞれ、非TLE SONOSのツインナノワイヤメモリセルのプログラミング1700および消去1750(P/E)特性を示す。各ナノワイヤの直径は約5nmで、長さLgは約1μmである。全てのP/Eは、6Vから11VのVp、—6Vから−11VのVeがゲートに印加された低バイアス条件を用いて実行した。] 図17A 図17B
[0134] 図18では、TLE SONOSおよび非TLE SONOS構造のメモリセルのP/E速度特性およびΔVthシフトを比較した。両メモリセルのナノワイヤの直径は同じである。グラフ線1802pおよび1802eはTLESONOSメモリセルを示し、グラフ線1804pおよび1804eは非TLE SONOSメモリセルを示す。プログラミングはVp=9Vで、消去はVe=−10Vで行った。TLE SONOSメモリセルのP/E速度は、非TLE SONOSメモリセルに比べ高速である。] 図18
[0135] 図19は、縦に重ねられた一対のナノワイヤの低ドレインバイアスVd(約0.05V)のリニア領域における電流、IdLin(μA)と、ゲート電圧(V)との関係1900を示す。各ナノワイヤの長さLgは約1μmであり、直径は約5nmである。グラフ線1902pおよび1902eはそれぞれ、TLE SONOS構造のプログラム済状態(PGM)および消去状態(ERS)におけるIdLin−Vg特性を示す。一方、グラフ1904pおよび1904eはそれぞれ、非TLE SONOS構造のプログラム済状態(PGM)および消去状態(ERS)におけるIdLin−Vg特性を示す。TLE SONOS構造では、非TLE SONOS構造の4.5V P/Eウィンドウ1908に比べ、強化された6.25V P/Eウィンドウ1906が得られた。TLE SONOSのより大きなメモリウィンドウは、TLE構造によってもたらされたより高いトラップ密度、すなわちシリコンナノ結晶に起因する。TLE構造の捕獲中心の密度は、メモリウィンドウに影響する要因である。マルチレベルセル技術の開発、および単一セルにおける3ビット以上のメモリ動作への応用には、大きなウィンドウが必要である。] 図19
[0136] また、ゲート電子の注入は窒化物の電荷トラップ層にトンネリングする孔を中和することから、SONOSデバイスに大きな消去電圧が印加されると、Vth飽和が顕著になる。しかしながら、TLE SONOS構造の消去動作では、Vth飽和が軽減される。これは、電圧値が同じである場合、消去が非TLE SONOS構造で行われた場合と比べ、基板からのキャリアトンネリング中にSi−NCがより多くの孔を捕獲することに起因し得る。TLE SONOS構造におけるVth飽和の軽減は、消去サイクル中にΔVthを拡げる点において有利である。]
[0137] 図20Aは、非TLE SONOSナノワイヤ構造を有するメモリセルのバンド図2000を示し、図20Bは、TLE SONOSナノワイヤ構造を有するメモリセルのバンド図2050を示す。非TLE SONOSおよびTLE SONOSデバイスの両方にプログラム電圧3.2Vを印加した。非TLE SONOSおよびTLE SONOSデバイスを横断する電荷の流れをそれぞれ矢印2002および2052で描写した。TLE SONOSデバイスでは、電荷2004と比べ、より多くの電荷2054がトラップされる。これは、独立して設けられたSi−NC層2056、およびSi−NC層2056とSi3N4層2058との間の伝導バンドオフセット2062に起因する。Si−NC層2056は、デバイスのスケーリングに影響を及ぼすことなくトラップ層2060のトラップ密度を効果的に高める。独立して配されたSi−NC層2056はTLE SONOSのEOTを犠牲にしないことから、Si3N4層2058を厚くするよりもSi−NC層2056を適用する方がより有利である。] 図20A 図20B
[0138] 図21は、時間に対するVthの変化をグラフに表すことで、TLE SONOSおよび非TLE SONOS構造におけるプログラム済状態(PGM)および消去済状態(ERS)のデータ保持特性を示す。両メモリセルのナノワイヤの直径は5nmである。グラフ線2102pおよび2102eはそれぞれ、プログラム済状態および消去済状態のTLESONOSメモリセルを示し、グラフ線2104pおよび2104eはそれぞれ、プログラム済状態および消去済状態の非TLE SONOSメモリセルを示す。TLE SONOSおよび非TLE SONOSデバイス両方のプログラミングおよび消去ではそれぞれ、ゲート電圧Vg=8Vを100μs間、ゲート電圧Vg=−9Vを1ms間印加した。] 図21
[0139] TLE SONOSおよび非TLE SONOSデバイスの両方において、約104秒まで良好なΔVthが維持され、メモリウィンドウの劣化はごく僅かであり、優れた保持特性を示した。優れたデータ保持性の要因の一部は、TLE SONOSおよび非TLE SONOSデバイスの両方に存在する比較的厚いブロック酸化物にある。また、別の要因としては、リフトされた、より高レベルの接地状態エネルギーに起因して、蓄積された電荷がチャネルへトンネルバックする可能性が低いこともある。TLESONOSメモリセルは、メモリ保持性能を損なうことなく動作速度を向上可能な点において有利である。]
[0140] 図22は、プログラム/消去サイクルに対するVthの変化をグラフに表すことで、TLE SONOSもしくは非TLE SONOS構造を有するメモリセルの耐久特性を示す。両メモリセルのナノワイヤの直径は5nmである。グラフ線2202pおよび2202eはそれぞれ、9Vでプログラム済状態(PGM)に100μs間、−8Vで消去状態(ERS)に1ms間あるTLESONOSメモリセルを示す。グラフ線2204pおよび2204eはそれぞれ、9Vでプログラム済状態(PGM)に400μs間、−8Vで消去状態(ERS)に5ms間あるTLE SONOSメモリセルを示す。サイクルの結果によると、TLE SONOSデバイスはVthシフトが小さく、非TLE SONOSデバイスに比べてより優れた耐久特性を有する。] 図22
[0141] 図23Aは、本発明のある実施形態によって作成された、1以上のナノ結晶がトンネル層に埋め込まれた(図1Bおよび図2Bを参照)メモリセルのプログラミング2350および消去2380(P/E)特性を示す。] 図1B 図23A 図2B
[0142] 図23Aでは、直径が約5nmで長さLgが約1μmのシリコンナノワイヤ、およびトンネル層にはSiO2層を用いた。1以上の第1ナノ結晶にはSiNCを用いた。電荷トラップ層には窒化シリコンを用いた。全てのP/Eは、6Vから10VのVp、—6Vからー10VのVeがゲート領域2308に印加された低バイアス条件を用いて実行した。] 図23A
[0143] 図13から図23Aを参照して説明した上述の結果は、GAAの縦に重ねられたTLE SONOS構造を有する一対のナノワイヤを備えたメモリセルが、データ保持特性と耐久特性における妥協はごく僅かでありながら、高速なP/E速度と広いメモリウィンドウ幅とを実現することを示す。] 図13 図23A
[0144] 本発明の実施形態を具体的に示し、特定の実施形態を参照して説明したが、添付の請求の範囲によって定義された本発明の趣旨と範囲から逸脱することなく、形式および詳細を多様に変更可能であることが、当業者によって理解されるべきである。従って、本発明の範囲は添付の請求の範囲によって示されており、請求の範囲の均等の意味および領域内の全ての変更が受け入れられることが意図されている。]
权利要求:

請求項1
第1ワイヤ状チャネル構造と、前記第1ワイヤ状チャネル構造の外周面を囲む電荷トラップ構造とを備え、前記電荷トラップ構造は、2つの電荷トラップ部分構造を有し、前記2つの電荷トラップ部分構造はそれぞれ、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されているメモリセル。
請求項2
前記第1ワイヤ状チャネル構造は、ナノワイヤである請求項1に記載のメモリセル。
請求項3
前記2つの電荷トラップ部分構造の一方は第1電荷トラップ層を有し、前記2つの電荷トラップ部分構造の他方は1以上の第1ナノ結晶を有する請求項1または2に記載のメモリセル。
請求項4
第2ワイヤ状チャネル構造と、前記第2ワイヤ状チャネル構造の外周面を囲むさらなる電荷トラップ構造とをさらに備え、前記電荷トラップ構造は、2のさらなる電荷トラップ部分構造を有し、前記2のさらなる電荷トラップ部分構造はそれぞれ、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている請求項1から3のうちいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項5
前記電荷トラップ構造の外周面および前記さらなる電荷トラップ構造の外周面を囲むゲート領域をさらに備え、前記ゲート領域の実装表面から前記第2ワイヤ状チャネル構造までの距離が、前記ゲート領域の実装表面から前記第1ワイヤ状チャネル構造までの距離よりも長い請求項4に記載のメモリセル。
請求項6
前記第1ワイヤ状チャネル構造、前記第2ワイヤ状チャネル構造、または前記第1ワイヤ状チャネル構造および前記第2ワイヤ状チャネル構造の両方がナノワイヤである請求項4または5に記載のメモリセル。
請求項7
前記第1ワイヤ状チャネル構造の長手方向の軸および前記第2ワイヤ状チャネル構造の長手方向の軸は、前記ゲート領域の前記実装表面と実質的に平行である請求項4から6のうちいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項8
前記第1ワイヤ状チャネル構造の長手方向の軸および前記第2ワイヤ状チャネル構造の長手方向の軸は、前記ゲート領域の前記実装表面の法線方向の軸と実質的に垂直である請求項4から7のうちいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項9
前記2のさらなる電荷トラップ部分構造の1は第2電荷トラップ層を有し、前記2つの電荷トラップ構造の他の1は1以上の第2ナノ結晶を有する請求項4から8のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項10
前記第1ワイヤ状チャネル構造の前記外周面と前記電荷トラップ構造との間に設けられた第1トンネル層をさらに備える請求項1から9のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項11
前記第1電荷トラップ層は前記第1トンネル層の外周面を囲み、前記1以上の第1ナノ結晶は前記第1電荷トラップ層の外周面を囲む請求項10に記載のメモリセル。
請求項12
前記第1電荷トラップ層は前記第1トンネル層の外周面を囲み、前記1以上の第1ナノ結晶が前記第1電荷トラップ層に埋め込まれた請求項10に記載のメモリセル。
請求項13
前記第2ワイヤ状チャネル構造の前記外周面と前記さらなる電荷トラップ構造との間に設けられた第2トンネル層をさらに備える請求項4から12のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項14
前記第2電荷トラップ層は前記第2トンネル層の外周面を囲み、前記1以上の第2ナノ結晶は前記第2電荷トラップ層の外周面を囲む請求項13に記載のメモリセル。
請求項15
前記第2電荷トラップ層は前記第2トンネル層の外周面を囲み、前記1以上の第2ナノ結晶が前記第2電荷トラップ層に埋め込まれた請求項13に記載のメモリセル。
請求項16
前記第1電荷トラップ層と前記ゲート領域との間に設けられた第1ブロック構造をさらに備える請求項11に記載のメモリセル。
請求項17
前記第2電荷トラップ層と前記ゲート領域との間に設けられた第2ブロック構造をさらに備える請求項14に記載のメモリセル。
請求項18
前記ゲート領域は、ポリシリコン、窒化タンタル、窒化チタン、窒化ハフニウム、アルミニウム、およびタングステンからなる導電体物質群のうちいずれか1以上を有する請求項5から17のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項19
前記ゲート領域は、リン、ヒ素、およびアンチモンからなるn型ドーパント群のうちいずれか1以上でドープされた請求項5から18のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項20
前記ゲート領域は、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、およびインジウムからなるp型ドーパント群のうちいずれか1以上でドープされた請求項5から18のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項21
前記第1ワイヤ状チャネル構造および前記第2ワイヤ状チャネル構造は、シリコンおよびゲルマニウムからなる群のうちいずれか1以上を有する請求項4から20のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項22
前記第1トンネル層は、二酸化ケイ素(SiO2)を有する請求項10から21のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項23
前記第1電荷トラップ層は、シリコン窒化物(Si3N4)、二酸化ハフニウム(HfO2)、および酸化アルミニウム(Al2O3)からなる高誘電体群のうちいずれか1以上を有し、前記1以上の第1ナノ結晶は、シリコンナノ結晶(Si−NC)、ゲルマニウムナノ結晶およびタングステンナノ結晶からなる金属群のうちいずれか1以上を有する請求項3から22のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項24
前記第1ブロック構造はSiO2を有する請求項16から23のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項25
前記第2トンネル層はSiO2を有する請求項13から24のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項26
前記第2電荷トラップ層は、シリコン窒化物(Si3N4)、二酸化ハフニウム(HfO2)、および酸化アルミニウム(Al2O3)からなる高誘電体群のうちいずれか1以上を有し、前記1以上の第2ナノ結晶は、シリコンナノ結晶(Si−NC)、ゲルマニウムナノ結晶およびタングステンナノ結晶からなる金属群のうちいずれか1以上を有する請求項9から25のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項27
前記第2ブロック構造はSiO2を有する請求項17から26のいずれか一項に記載のメモリセル。
請求項28
第1ワイヤ状チャネル構造を形成する段階と、前記第1ワイヤ状チャネル構造の外周面を囲む電荷トラップ構造を形成する段階とを備え、前記電荷トラップ構造は、2つの電荷トラップ部分構造を有し、前記2つの電荷トラップ部分構造はそれぞれ、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されているメモリセルを形成する方法。
請求項29
単一導電層から第1ワイヤ状構造および第2ワイヤ状構造を形成する段階と、前記第1ワイヤ状チャネル構造の外周面および前記第2ワイヤ状チャネル構造の外周面の周りにゲート領域を形成する段階とを備え、前記ゲート領域の実装表面から前記第2ワイヤ状チャネル構造までの距離が、前記ゲート領域の実装表面から前記第1ワイヤ状チャネル構造までの距離よりも長いメモリセルを形成する方法。
請求項30
前記単一導電層から前記第1ワイヤ状構造および前記第2ワイヤ状構造を形成する段階は、前記単一導電層からフィン構造を形成する段階と、前記フィン構造のフィン部分を酸化する段階と、前記フィン部分の前記酸化した部分を除去し、前記第1ワイヤ状チャネル構造および前記第2ワイヤ状チャネル構造を解放する段階とをさらに有する請求項29に記載の方法。
請求項31
前記単一導電層から前記フィン構造を形成する段階は、位相シフトマスクリソグラフィプロセスで実行される請求項30に記載の方法。
請求項32
前記フィン部分の前記酸化した部分を除去する段階は、フッ化水素酸希釈液の中で前記フィン部分の前記酸化した部分を溶解する段階を含む請求項30から31のうちいずれか一項に記載の方法。
請求項33
前記第1ワイヤ状チャネル構造、前記第2ワイヤ状チャネル構造、または前記第1ワイヤ状チャネル構造および前記第2ワイヤ状チャネル構造の両方がナノワイヤである請求項29から32のいずれか一項に記載の方法。
請求項34
前記第1ワイヤ状チャネル構造の外周面を囲む第1トンネル層を形成する段階をさらに備える請求項29から33のいずれか一項に記載の方法。
請求項35
前記第1トンネル層の外周面を囲む電荷トラップ構造を形成する段階をさらに備え、前記電荷トラップ構造は、2つの電荷トラップ部分構造を有し、前記2つの電荷トラップ部分構造はそれぞれ、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている請求項34に記載の方法。
請求項36
前記2つの電荷トラップ部分構造の一方は第1電荷トラップ層を有し、前記2つの電荷トラップ部分構造の他方は1以上の第1ナノ結晶を有する請求項35に記載の方法。
請求項37
前記第1トンネル層の外周面の周りに前記第1電荷トラップ層を形成する段階と、前記第1電荷トラップ層の外周面の周りに前記1以上の第1ナノ結晶を形成する段階とをさらに備える請求項36に記載の方法。
請求項38
前記第1トンネル層の外周面の周りに前記第1電荷トラップ層を形成する段階と、前記第1電荷トラップ層の中に前記1以上の第1ナノ結晶を形成する段階とをさらに備える請求項36に記載の方法。
請求項39
前記ゲート領域を形成する段階は、前記第2ワイヤ状チャネル構造の外周面を囲む第2トンネル層を形成する段階をさらに有する請求項29から38のいずれか一項に記載の方法。
請求項40
前記第2トンネル層の外周面を囲むさらなる電荷トラップ構造を形成する段階をさらに備え、前記さらなる電荷トラップ構造は、2つのさらなる電荷トラップ部分構造を有し、前記2つのさらなる電荷トラップ部分構造はそれぞれ、電荷を蓄積可能な異なる材料で形成されている請求項34に記載の方法。
請求項41
前記2つのさらなる電荷トラップ部分構造の一方は第2電荷トラップ層を有し、前記2つの電荷トラップ構造の他方は1以上の第2ナノ結晶を有する請求項40に記載の方法。
請求項42
前記第2トンネル層の外周面の周りに第2電荷トラップ層を形成する段階と、前記第2電荷トラップ層の外周面の周りに前記1以上の第2ナノ結晶を形成する段階とをさらに備える請求項41に記載の方法。
請求項43
前記第2トンネル層の外周面の周りに第2電荷トラップ層を形成する段階と、前記第2電荷トラップ層の中に前記1以上の第2ナノ結晶を形成する段階とをさらに備える請求項41に記載の方法。
請求項44
前記第1電荷トラップ層と前記ゲート領域との間に第1ブロック構造を形成する段階をさらに備える請求項37に記載の方法。
請求項45
前記第2電荷トラップ層と前記ゲート領域との間に第2ブロック構造を形成する段階をさらに備える請求項42に記載の方法。
請求項46
前記ゲート領域は、ポリシリコン、窒化タンタル、窒化チタン、窒化ハフニウム、アルミニウム、およびタングステンからなる導電体物質群のうちいずれか1以上を有する請求項29から45のいずれか一項に記載の方法。
請求項47
前記ゲート領域は、リン、ヒ素、およびアンチモンからなるn型ドーパント群のうちいずれか1以上でドープされた請求項29から46のいずれか一項に記載の方法。
請求項48
前記ゲート電極は、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、およびインジウムからなるp型ドーパント群のうちいずれか1以上でドープされた請求項29から46のいずれか一項に記載の方法。
請求項49
前記第1ワイヤ状チャネル構造および前記第2ワイヤ状チャネル構造は、シリコンおよびゲルマニウムからなる群のうちいずれか1以上を有する請求項29から48のいずれか一項に記載の方法。
請求項50
前記第1トンネル層は、SiO2を有する請求項34から49のいずれか一項に記載の方法。
請求項51
前記第1電荷トラップ層は、シリコン窒化物(Si3N4)、二酸化ハフニウム(HfO2)、および酸化アルミニウム(Al2O3)からなる高誘電体群のうちいずれか1以上を有し、前記1以上の第1ナノ結晶は、シリコンナノ結晶(Si−NC)、ゲルマニウムナノ結晶およびタングステンナノ結晶からなる金属群のうちいずれか1以上を有する請求項36から50のいずれか一項に記載の方法。
請求項52
前記第1ブロック構造はSiO2を有する請求項44から51のいずれか一項に記載の方法。
請求項53
前記第2トンネル層はSiO2を有する請求項39から52のいずれか一項に記載の方法。
請求項54
前記第2電荷トラップ層は、シリコン窒化物(Si3N4)、二酸化ハフニウム(HfO2)、および酸化アルミニウム(Al2O3)からなる高誘電体群のうちいずれか1以上を有し、前記1以上の第2ナノ結晶は、シリコンナノ結晶(Si−NC)、ゲルマニウムナノ結晶およびタングステンナノ結晶からなる金属群のうちいずれか1以上を有する請求項41から53のいずれか一項に記載の方法。
請求項55
前記第2ブロック構造はSiO2を有する請求項45から54のいずれか一項に記載の方法。
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